動的印象(ダイナミック印象)
投稿日:2019年11月2日
カテゴリ:院長ブログ
本日は、動的印象(ダイナミック印象)を採得しました。
上下総義歯(総入れ歯)の患者さんで、下顎の義歯(入れ歯)の調子が悪いとのことで来院されました。
義歯の床縁形態も悪く、内面の適合もよくなかったので、義歯の形態修正が必要となりました。今回は大きく修正が必要と考えたため、間接法(一度お預かりして技工所で治す方法)による方法を選択しました。
反対に直説法というやり方もあります。直説法は、義歯の材料であるレジンを粉と液をまぜて、練和してやわらかいうちに、義歯の内面に盛り付けます。その後、筋形成といって、さまざまな口の動きをすることによって、義歯が口の中の筋肉にあった入れ歯になっていきます。非常に短時間で単純にできるので、一日で終わります。
間接法は、それに対して、少し時間がかかる方法です。当院ではティッシュコンディショナーという材料を使っています。それを、義歯に盛り付け、筋形成をします。その後、一度お家に帰って問題ないことを確認してから、一度義歯をお預かりし、ティッシュコンディショナーをレジンという義歯の材料に置き換えていくのです。
通常の印象(型どり)は4、5分で固まりますが、ティッシュコンディショナーは固まるまでに時間がかかりますので、食事や会話されることで長時間お口の動きが印象できるので、動的印象(ダイナミック印象)と言われるのです。
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