永久歯に生え変わる際の乳歯の抜き方と注意点について
投稿日:2022年4月19日
カテゴリ:スタッフブログ
永久歯に生え変わる際の乳歯の抜き方と注意点について解説
子どもは成長の過程で、子どもの歯(乳歯)から大人の歯(永久歯)に生え変わるという口腔内環境の大きな変化があります。
永久歯は6歳前後位に生え変わるのが一般的です。永久歯が生え変わる際は乳歯が抜け落ちるため、時期が近づくとグラグラと動くようになります。グラグラになってる乳歯については、ご自身で抜いていただくことも可能ですが、その際は適切な方法で抜くことが大切です。
今回は永久歯に生え変わる際の乳歯の抜き方と注意するポイントについて解説いたします。
生え変わりの適正時期になってから乳歯を抜きましょう
乳歯をご自身で抜く際は、永久歯へ生え変わる適正な時期になっていることを確認しましょう。乳歯がグラグラと動く状態で適正時期になっている場合には、ご自宅などで抜いても問題はないと考えます。
乳歯の生え変わりの適正時期について
歯の生え変わりの適正時期は、下記のように歯の位置によって多少異なります。
- 前歯(真ん中):6~8歳
- 前歯(サイド):7~9歳
- 犬歯:9~12歳
- 臼歯(手前側):10~12歳
- 臼歯(奥側):10~12歳
※大臼歯(6番目以降の奥歯)は乳歯がなく、永久歯の生え始めの際に生えてきます。
乳歯がグラグラしており、上記の生え変わり時期になっている場合はご自身で抜歯しても良いでしょう。しかし、適正時期よりも前に乳歯がグラグラしている場合は、虫歯や脱臼なども考えられるため、一度歯科医院にて検査をおすすめいたします。
乳歯の適切な抜き方と注意するポイント
乳歯がグラグラし始め、動揺が大きくなってきましたら、お子様本人が舌や指などでやさしく歯を触りながら、自然に抜け落ちるように促しましょう。グラグラしているからといって、力任せに引っ張ったりすると、歯茎を傷つけたり、歯根が途中で折れたりすることもありますので、注意しましょう。
しかし、乳歯がほとんど抜けかけていて、歯茎からぶら下がっている状態であれば、清潔な手でゆっくり抜いて上げましょう。抜歯後に血が出ている場合は、ガーゼやティッシュを患部に当てて噛みしめ、血を止めましょう。抜歯部分の状態にもよりますが、5分位で出血はおさまると思います。もし、血が止まらなかったり、違和感を感じたりする場合は、歯科医院で検査をしてもらいましょう。
ご自宅で乳歯が抜けない場合は歯科医院へ
ご自宅で乳歯が抜けない場合は、無理せずに歯科医院で抜いてもらいましょう。
また、「乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた」「乳歯は抜けたけど、永久歯が生えてこない」など、乳歯が永久歯に生え変わる際に問題を生じた際は、できるだけ早めにかかりつけの医師に相談しましょう。
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