出来るだけ抜かない治療
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天然歯を抜かない治療にこだわっています
生涯に渡って自分の歯で生活していただきたいという思いから、村川歯科医院では患者様の大切な歯を出来るだけ抜かない保存治療に努めています。重度の虫歯や歯周病に対して、当院が実施する対策をご紹介致します。
歯を失う(抜歯となる)主な原因について
▼歯を失う(抜歯となる)主な原因は下記の3つとなります。
虫歯
虫歯はミュータンス菌などの細菌に感染することで発症する歯科疾患です。細菌が出す酸によって歯が少しずつ溶かされていきます。さらに歯の神経にまで虫歯が進行すると、虫歯菌に感染した神経や血管などの組織を取り除かなければなりません。神経を取り除いた歯には栄養が送られなくなるため、脆くなり、将来的な抜歯リスクが高くなります。
歯周病
歯周病は細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。口腔内に汚れが溜まると、細菌が繁殖して炎症が起こり、歯茎や歯槽骨が溶かされることによって最終的に歯が抜け落ちてしまいます。歯周病は自覚症状がほとんどなく進行するのが特徴です。また、軽度の状態も含めると、成人の約8割が罹患していると言われています。
歯根破折
歯根破折とは、歯の根の部分にひびが入ったり、折れたりする症状です。外傷をはじめ、歯ぎしりや食いしばりなどの強い咬合力によって起こります。特に神経を取り除いた歯は脆くなっているため、歯根破折を起こしやすくなります。
抜歯となる可能性が高い歯とは?
歯周ポケットが深い
歯周ポケットとは、歯と歯茎の境目にある溝です。正常な状態でも1~2㎜程度の深さがありますが、歯周病が重症化すると歯周ポケットが深くなります。深さが10㎜以上になると、歯を失う可能性が高くなります。
虫歯を放置している
初期段階の虫歯であれば、口腔内を清潔に保つことによって治癒できる可能性もありますが、ある程度悪化した虫歯は治療が必要となります。治療せずに放置をしていると、症状が重症化して抜歯リスクが高くなります。
かぶせ物をつけている
虫歯治療で歯質の大部分を欠損している歯は、神経を取り除き、かぶせ物を装着しています。銀歯などのかぶせ物は経年による劣化が著しく、土台の歯との間に隙間ができるなど、虫歯が再発しやすくなります。また、神経を取り除いているため、歯根破折なども起こりやすく歯を失う可能性が高いといえます。
部分入れ歯・ブリッジなどの支台歯
部分入れ歯やブリッジの支えとなっている歯(支台歯)は、咀嚼時の力などによって負担が大きくなるため、通常の歯に比べて歯を失う可能性が高くなります。
虫歯に対して実施する抜歯回避の対策
重度にまで悪化した虫歯は抜歯となる事も少なくありませんが、下記の方法によって抜歯を回避できる事もあります。
拡大視野での精密根管治療
虫歯の症状が進行すると、歯の内部にある神経や血管にまで感染が広がるため、根管内部にある虫歯菌感染物質を綺麗に取り除き、洗浄、殺菌を行い、密封する根管治療によって症状の改善を行います。言葉にすれば簡単そうな処置ですが、根管は狭くて暗いため、肉眼での正確な処置は困難です。そのため、当院ではマイクロスコープや歯科拡大鏡を用いた拡大視野の下、精度の高い根管治療を実施して、出来るだけ抜歯を回避出来るように努めています。
歯根端切除術の実施
根尖部分が細菌に感染し、膿が溜まる「根尖病変」は、通常の根管治療では症状の改善が出来ないため、多くの場合は抜歯と診断される事となります。当院ではこのような症状に対して、歯茎を切開して根尖部位の膿の摘出と感染歯質の切除を行う「歯根端切除術」を行い、抜歯の回避に努めています。
エクストルージョン法による抜歯回避
これまでの度重なる切削によって、残存歯質が歯肉より下に存在している場合には、かぶせ物を装着しても長期安定が望めないため、一般的には抜歯と診断される事となります。当院では出来るだけ抜歯を回避するために「エクストルージョン法」を実施し、歯肉に埋まった歯質を引っ張りあげる事で、かぶせ物との長期安定を可能にします。
疾患原因解消にこだわった根本治療
村川歯科医院は、その場限りの対処療法ではなく、疾患の根本的な解消を目指した原因療法に努めております。症状が悪化している部分のみを治すだけでは、いずれまた治療が必要となり、歯を少しずつ失っていく事になります。当院では将来を見据え、再発リスクを抑えた根本治療によって、歯の保存に取り組んでおります。
歯周病に対して実施する抜歯回避の対策
抜歯原因1番の歯周病に対して、一般的な治療をはじめ、歯周外科、歯周内科など幅広い治療を実施する事で、患者様の大切な歯を出来るかぎり抜歯からお守り致します。
歯周内科治療
歯周病菌に有効な抗生物質の服用と抗菌歯磨きで、歯周病症状の改善を図る方法です。歯石の除去などの機械的な処置も同時に行う事で、より高い効果を得る事が出来ます。重度の歯周病の改善に有効な治療法です。
歯周外科治療
歯周病が進行して歯周ポケットが深くなると、器具が届かず正確な歯石除去が困難となります。このような場合には、歯肉を切開して歯周ポケット内部を目で確認しながら、歯石を取り除く歯周外科治療を実施します。取り残しのない正確な処置によって、症状の改善を図ります。
歯周組織再生治療
歯周病が重度にまで進行すると、歯を支える骨を溶かしていきます。骨が溶けて支えを失った歯は、動揺が大きくなりやがて抜歯となります。このような場合には、エムドゲインを活用した歯周組織再生療法を行う事で、失った骨の再生を促し、再び歯を安定させる事が可能となります。
札幌市西区西野で天然歯の保存にこだわった歯医者をお探しの方へ
このように村川歯科医院では、出来るだけ大切な歯を抜く事がないように様々な非抜歯対策を行っています。症例によっては残存が困難な場合もございますが、可能な限り尽力する所存です。札幌市西区西野で歯の保存にこだわった歯科医院をお探しの方は、当院までお気軽にご相談下さい。