スケーリング・ルートプレーニング
投稿日:2019年10月29日
カテゴリ:院長ブログ
当院では、スケーリング・ルートプレーニング(SRP)という処置をよく行います。
歯の定期健診の方や、初診で来院された後は、スケーリングという歯石をとる処置をおこないますが、歯周病の検査をして、状態があまりよくないところは、SRPという処置を行います。
SRPのSはスケーリングなので、歯石とりも行いますが、ルートプレーニング(RP)というのは、歯石だけではなく、歯根つまり歯の根っこについている毒素などを取り除く処置をしていきます。
歯周病の状態の悪い歯根は歯石だけでなく、歯周病菌の出した毒素が付着しております。そのため、通常のスケーリングで使うスケーラーだけでは取り切れないため、キュレットという手用の器具で歯根面を滑沢化していきます。
滑択化された歯根面には歯肉が上皮性の結合(ヘミデスモゾーム)といって、弱い結合をしていきます。すると、歯周組織の隙間(歯周ポケット)が浅くなり、歯ブラシがしやすく清掃性がよくなると同時に歯周病菌である嫌気性菌という酸素を嫌う細菌が少なくなり、炎症がなくなっていき状態がよくなっていきます。
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