虫歯になりにくい人に共通する特徴とは
投稿日:2024年5月15日
カテゴリ:スタッフブログ
虫歯になりにくい人に共通する特徴について
札幌市西区の歯医者「村川歯科医院」の歯科衛生士です。
天然歯を少しでも多く保存するためには、日々のケアをきちんと行い、虫歯や歯周病を予防することが重要となります。
虫歯リスクについては毎日きちんと歯磨きをしているにも関わらず、「よく虫歯になる人」も居れば、これといって特別なケアをしていないのに「虫歯にならないという人」も居るように個人差があります。
以前のブログでは、虫歯になりやすい人に共通する特徴についてお話しましたが、今回のブログでは「虫歯になりいくい人に共通する特徴」についてお話したいと思います。
虫歯リスクの低い人の特徴について
虫歯菌が少ない
虫歯は細菌の感染によって発症する歯科疾患です。お口の中には様々な細菌が存在しており、その中のミュータンス菌と呼ばれる細菌が虫歯の主な原因となります。ミュータンス菌は飲食物の糖分によって活性化し、酸を放出して歯を溶かしていきます。虫歯になりにくい人はお口の中のミュータンス菌の数が少ないため、結果的に歯が溶かされにくく、虫歯リスクが低くなります。
歯質が強い
虫歯リスクは歯質の強度も大きく関係します。生まれつき歯質が強い方は、虫歯菌が放出する酸に対する対抗力が高いため、エナメル質が溶けにくく、結果的に虫歯リスクが低くなります。一方、歯質の弱い方は、日々のケアをきちんと行っていても虫歯菌が放出する酸によって歯が溶けやすいため、虫歯リスクが高くなります。
歯並びが整っている
歯並びが悪い人は歯が重なっている部分や引っ込んでいる部分に歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しが多くなってしまうため、お口の中が不衛生になり、虫歯リスクが高くなります。歯並びが整っていると、歯磨きがしやすくなり、隅々まで清潔にすることができるため、虫歯リスクを軽減できます。
唾液の分泌量が多い・唾液がサラサラな性質
唾液にはお口の中の汚れを洗い流す自浄作用をはじめ、抗菌作用や虫歯菌の放出する酸によって溶け出した歯を修復する再石灰化など、様々な働きがあります。そのため、唾液の分泌量が多い方は虫歯リスクが低くなります。
また、唾液には「サラサラした唾液」と「ネバネバした唾液」の2種類があります。サラサラした唾液は副交感神経が優位になっているリラックス状態の時に分泌され、ネバネバした唾液は交感神経が優位になっている緊張状態やストレスを感じている時などに分泌されます。ネバネバしている唾液はお口の中が乾きやすくなるため、結果的に唾液の働きが低下し、虫歯リスクが高くなってしまいます。虫歯リスクを軽減するためには、唾液の分泌量が多く、かつ唾液がサラサラしていることが重要となります。
鼻で呼吸をしている
口で呼吸すると、お口の中が乾燥しやすいため、唾液の「自浄作用」「抗菌作用」「再石灰化」などの働きが低下し、虫歯になりやすい環境になってしまいます。一方、鼻で呼吸をしている方は、お口の中が乾燥しにくく、唾液の働きによって細菌の繁殖が抑制されるため、虫歯リスクが低くなります。
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