つめ物・かぶせ物を入れた後に痛みが生じる理由とは?
投稿日:2022年10月5日
カテゴリ:スタッフブログ
つめ物・かぶせ物を入れた後に痛みが生じる理由について
虫歯治療では、感染部位や神経を取り除いた後につめ物やかぶせ物で歯の形態を修復します。その際、治療が完了したのにも関わらず、治療した歯が痛みを感じたり、しみたりすることが稀に起こる場合があります。
今回のブログでは、つめ物・かぶせ物を入れた後になぜ痛みが生じるのかについてお話したいと思います。虫歯治療でつめ物・かぶせ物を入れた後に痛みが生じる理由については下記のようなことが考えられます。
つめ物・かぶせ物の咬み合わせが合っていない
虫歯治療で歯を削った部分は位置や大きさによって、適切なつめ物・かぶせ物で形態を修復します。その際、つめ物・かぶせ物が周囲の歯よりも高く咬み合わせが合っていない場合は、噛む際に歯と歯が強く接触して神経を圧迫するため、痛みを伴ったり、しみたりすることがあります。
知覚過敏
歯の根の部分は象牙質だけで形成されています。象牙質には神経に繋がる小さな穴が存在するため、外部の刺激が神経に伝わり、痛みを感じたり、歯がしみたりする知覚過敏になる場合があります。治療後に歯茎が下がって歯根部分が露出している場合は、食事や歯磨きの際に痛んだり、しみたりすることがあります。
歯の神経までの距離が近い
虫歯が神経の近くまで進行している場合は、つめ物・かぶせ物と神経の距離が近くなるため、外部からの刺激が伝わりやすく、食事や歯磨きの際に痛みを感じたり、しみたりする可能性があります。神経に継続的に刺激が伝わる場合は、つめ物・かぶせ物と神経の間に二次象牙質が形成されるため、少しずつ痛みやしみを感じなくなっていきます。
虫歯の再発
治療時に虫歯の取り残しがあった場合は、しばらく時間が経ってから虫歯が再発します。つめ物・かぶせ物の内側で再発した虫歯は気づきにくいため、神経にまで進行して強い痛みを感じるようになります。
歯の神経が残っている
虫歯が進行して神経にまで達したり、知覚過敏が頻繁に起こったりする場合は歯の神経を取り除き、症状を改善します。神経のある根管は様々な形状をしているため、大きく湾曲しているような根管の場合は処置が難しく、先端部分に神経が残ってしまう場合があります。そのような場合は、残った神経によって痛みを感じたり、しみたりする可能性があります。
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