臼歯部の重度歯周病に行う歯周外科
投稿日:2020年7月7日
カテゴリ:院長ブログ
本日は雨模様ですが、札幌市西区の皆様はお元気でお過ごしでしょうか?
重度の歯周病になると歯周ポケットが深くなり、また歯を支えている骨(歯槽骨)の吸収が大きくなります。
歯周ポケットが深いと、そこに歯の汚れ(プラーク、歯垢)が残りやすいです。そのため、歯周ポケットの中に歯周病菌が増殖しやすくなります。
歯周病菌は嫌気性菌と言う種類の細菌です。嫌気性菌は、酸素を嫌います。そのため、歯周ポケットが深く空気の触れない場所に行けば行くほど増殖して、歯周組織に炎症を起こし、歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かしていくのです。
歯周ポケットを減らす方法のひとつとして、歯周外科というのがあります。特に、歯周外科でも、歯周ポケットを減らすことに強い手術が、歯肉弁根尖側移動術(APF)です。歯肉の位置を歯根の方向に動かすので、歯周ポケットが浅くなります。そうすると、歯の汚れも、歯周ポケットの中に残りにくくなり、嫌気性菌は減少します。
■ 他の記事を読む■