歯が黒ずんだり黄ばんだりする理由とは?
投稿日:2022年9月1日
カテゴリ:スタッフブログ
歯が黒ずんだり黄ばんだりする理由について
テレビや雑誌で見るモデルさんや芸能人の歯は白く輝いており、多くの方が憧れを抱くのではないでしょうか。実際、歯の色1つでその人の印象は大きく変わるため、歯科先進国などでは歯の色を気にされる方が多くいらっしゃいます。しかし、私たちの歯は加齢や食事などの着色によって変色するため、歯を白い状態で維持するのは困難です。
今回のブログでは、なぜ歯が黒ずんだり黄ばんだりするのかについてお話したいと思います。歯が黒ずんだり黄ばんだりする理由については下記のようなことが挙げられます。
歯が黒ずんだり黄ばんだりする理由(外因性の着色)
飲食物による着色
毎日の食事は歯の黄ばみや黒ずみに大きく影響します。コーヒーやお茶、ワインなどの飲み物をはじめ、カレーやケチャップなどの色の濃いものをよく摂取される方は、歯の表面にそれらの色素が付着するため、歯本来の白さを失ってしまいます。
タバコのヤニ
タバコには多くの有害物質が含まれています。その中の1つであるタール(ヤニ)は粘度が高い物質で、喫煙の際に歯面に付着するため、徐々に歯が茶色くなってしまいます。
虫歯
初期の虫歯は、虫歯菌が放出する酸によって歯のエナメル質が溶かされる「脱灰」と唾液に含まれるミネラルやリンが歯面に付着してエナメル質を修復する「再石灰化」が繰り返されています。その再石灰化の段階で色素が一緒に取り込まれることにより、歯の一部が黒くなったり、茶色っぽくなったりします。
歯石
磨き残しなどで歯に蓄積した歯垢(プラーク)が石灰化したものが歯石です。歯石はとても頑固なため、歯磨きでは取り除くことができず、歯面や歯間に蓄積することによって歯が少しずつ黄ばんでいきます。また、蓄積した歯石に飲食物の色素が付着することでさらに歯が変色しやすくなります。
薬剤による影響
グルコン酸クロルヘキシジジンなどの物質が含まれているうがい薬(洗口液)などを長期的に使用している場合は、歯に色素が付着する可能性があります。
歯が黒ずんだり黄ばんだりする理由(内因性の着色)
テトラサイクリン系のお薬の服用
歯が形成される時期(特に8歳未満の小児)にテトラサイクリン系の抗生物質を投与した場合、歯に着色が起こったり、歯面に縞模様ができたりする場合があります。
エナメル質の形成異常
遺伝や外傷などの後天的な理由によって、歯のエナメル質が正常に形成されなかった場合は、歯が茶色っぽくなったり、形がいびつになったりする場合があります。
加齢
歯の色は歯の内部にある乳白色の象牙質が半透明のエナメル質から透けて見えるため、白っぽく見えます。しかし、加齢と共に象牙質が少しずつ黄ばみ、エナメル質もブラッシングなどで摩耗していくため、歯の黄ばみが年を重ねる毎に強くなってしまいます。
神経が死んでいる歯・神経を取り除いた歯
重度の虫歯で神経を取り除いた歯や外傷によって神経が死んでしまった歯は、栄養が供給されなくなり、少しずつ歯の色が変色してしまいます。
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